拠点間を VPN Server と VPN Bridge でブリッジ接続したにもかかわらず両側のコンピ ュータ間で通信ができない

マニュアル「10.5 拠点間接続 VPN の構築 (ブリッジ接続を使用)」 で解説したような手法を用いて複数の拠点間のセグメント同士を、VPN Server と VPN Bridge を用いてレイ ヤ 2 で接続した場合で、両側の拠点のコンピュータ同士が、通信することができない場合は、次のような方法で両側のネットワーク同士が正しくレイヤ 2 で接続されているかどうかを確認してください 。

  1. 拠点が 2 つある場合は、拠点 A に使用されていない IP アドレス (192.168.222.1 など) のコンピュータを、拠点 B に先ほど拠点 A に設置したテスト用のコンピュータと同一の IP ネットワークに属している使用されていない IP アドレス (192.168.222.2 など) のコンピュータを設置し、両方のコンピュータでお 互いに ping コマンドによって通信ができるかどうかを確認してください。これで通信ができている場合は、レイヤ 2 のレベルで両方のネットワークが接続できていることを意味しますので、その後は各コンピュータの設定の問題です。両側の拠点が、論理的には同一の Ethernet セグメントの LAN としてつながっていることに注意して、両側のコンピュータの TCP/IP などの設定をよく確認してください。
  2. 1 の方法で両側のコンピュータ同士の通信テストを行っても、通信ができていない場 合は、拠点間接続 VPN を構築する際に何らかの作業を間違ったか、必要な設定を行っていない可能性があります。このような場合はマニュアル「10.5 拠点間接続 VPN の構築 (ブリッジ接続を使用)」 や マニュアル「第3章 PacketiX VPN Server 2.0」 およびマニュアル「第5章 PacketiX VPN Bridge 2.0」 などを参照して設定を確認してください。
  3. 拠点間の IP ネットワークが異なる形で、各拠点のコンピュータ同士を通信させる場 合の方法については、「マニュアル10.6 拠点間接続 VPN の構築 (IP ルーティングを使 用)」 をお読みください。